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いりこ

 



父が電子レンジで

いりこを焦がした

大量に

竹で編んだザルも

一緒に焦げた

さかなでいっぱいの納屋が

火事になったような臭い

いったい

なにをつくろうとしたの?



胡麻と木の実と砂糖であえて

いりこの佃煮をつくるんだ

うまいんだぞ



目には見えないが

あたりは灰色のさかなの亡霊で

溢れかえっていた

 

| 詩作 | 22:49 | comments(4) | - | pookmark |
冬と春のあいだらへん

 


まったく

やれやれ

ほんとに

どうして

つくづく

しみじみ

夜の底

うきうき

ふわふわ

るんるん

もやもや

淡い朝

ことこと

ぽこぽこ

ぐらぐら

ぼうぼう

いらいら

えーい

まとめて鍋で煮る

最後に

希望ひとふり

ぱらぱらと

 


| 詩作 | 22:00 | comments(2) | - | pookmark |
エール

 


いやおうなしに入ってくる

心地よい音楽のせいで

言葉はわけもなく不安に陥る

朝の寒窓を横目に駅へ急ぎながら

感嘆符だらけのメールを友に送る

灰色の緊張で

割れそうな空を眺めつつ

ホームの端で

ただ感嘆符だらけの返事を待つ

 




| 詩作 | 20:27 | comments(6) | - | pookmark |
毛衣

 


犬や猫のように

肉球がないもので

手足のさきはふっさふさ

柔らかい毛に覆われて

ツルツル滑るは歩めませぬ

どうかゆく先々に

織物を敷いてくださいませ

それでも

いざとなったらゆくのです

果敢にも

薄氷の上を進むのです

目を大きく見開いて

顎を氷にこすりつけ

耳を後ろに折りたたみ

短い髭は用心棒

ひくつく鼻先間合いとり

手足を左右に滑らせて

いざとなったらゆくのです

その先の

まだ見ぬ何かを見るために

 


| 詩作 | 14:41 | comments(4) | - | pookmark |
丘の燈台守

 


その瞳は

良いものも、悪いものも

あるゆるものを映してきた

蒼く平らな光

寒靄の水平線を見渡して

鷦鷯(みそざい)の声を聞く

光はわたしを貫いて

遠く彼方を指し示す

入江をかこむ港町の

白く美しい壁のような人

 




| 詩作 | 19:46 | comments(0) | - | pookmark |
おもいだして

 


冷凍庫から

ぶた肩ロース1キログラム

脂肪の毛布に包まれて

まどろみもせず夢もみず

やけるほどの冷たさで

石のようにだまりこむ

目覚めを忘れた沈黙は

発せられなかったいつかのことば

伝わらずに

宙に消えた

白い吐息

 

| 詩作 | 22:09 | comments(3) | - | pookmark |
窓辺にて
1

雲にかくれた太陽を

コップにすくってあたためる

ゆびの氷がとけなたら

コップの底でくるくると

ちいさな渦巻きミルクセーキ

けれど雪雲つめたすぎ

黄色いたまごはちぢこまる


1
| 詩作 | 20:57 | comments(0) | - | pookmark |
新機軸です
今週から週に一回、
自作の詩をアップすることにしました。

詩のストックがあるわけではないので、
毎週出来のいい詩が呟けるかわかりませんが、
どうぞ気楽に、気長に、お付き合いください。



普段の版画制作の日記も引き続きアップします。(*´ー`)
よろしくどうぞ〜♪
| 詩作 | 13:59 | comments(4) | - | pookmark |
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