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舟を漕ぐ

 




疲れきった一日を

音楽の毛布に包んで

帰途の電車

どんぶらこ どんぶらこ


 

| 詩作 | 23:16 | comments(2) | - | pookmark |
飛行機

 




キッチンで頬杖をつきながら

雲ひとつない青空を

白い飛行機が流れてゆくのを見ていたら

近頃わたしの頭の上には

細くて高い塔が

三本くらい建っているなと気がついた

双眼鏡をさげた見張り番が

三つの塔から現れて

それぞれ別の思惑で

白い飛行機の行方を眺めている


 

| 詩作 | 22:50 | comments(2) | - | pookmark |
温度差

 




朝晩の

通勤帰宅のころは涼しくて

日中の

オフィスワークは亜熱帯

でもかまいません

アレをまた

動かすよりはマシですから


 

| 詩作 | 22:54 | comments(0) | - | pookmark |
隣人

 




毛の生え変わる

季節の変わり目に

よくあることだが

うちの毛玉が

隣の猫を飲み込んだ

あれほど

来てはいけないと

いっておいたのにね

好奇心誘う

身幅の隙間に

ご用心


 

| 詩作 | 10:51 | comments(0) | - | pookmark |
ゆうれいたち

 




机の上に
パソコンが一台



今朝も風が強いです

うんざりです

庭に餌をついばみに来た野鳥

素敵な蝶ネクタイ

デモに参加しました

原発再稼動反対!

こんな本を読みました

こちらも面白かったです

空中都市マチュピチュにて

感動的な眺め

美味しいワインと料理の会です

ご参加お待ちしています

ひじきの煮つけです

栄養たっぷり我が家の定番

公園でピクニック

大きな虹がかかりました

強風で電車が止まってる

今月二回目です

ふたりとも大好き!

末永くお幸せに!

18日目 68.4kg 23.5%

昨夜筋トレさぼり





今日のニューストピックス

天気予報

星占い

電車運行状況



満開の桜を吹き荒らす嵐が

誰もいない部屋の窓を揺らす


 

| 詩作 | 22:50 | comments(2) | - | pookmark |
月曇り

 




花の雲に隠されて

姿の見えない夜空を見上げ

闇夜のスタンプラリー


 

| 詩作 | 22:29 | comments(2) | - | pookmark |
春疾風

 



南風が

ありったけの畑の土を舞い上げ

春の荒療治をするころ

北向きの窓は

暖かな風を招き入れ

テーブルの上の

短い鉛筆を転がし

小鳥のさえずりを奏でる


 


| 詩作 | 21:32 | comments(2) | - | pookmark |
右脚

 



その昔
小学校の校庭でコンパスを模し
左脚を軸に右足先で弧を描いたことがある
あの頃から右脚は
カラダの一歩先の世界に触れていた
今でも勇気ある初めの一歩は
右脚から

学生を卒業した右脚は
すぐさまハイヒールの洗礼を受ける
美しさとはかけ離れた
根性と意地の世界
なぜか重心が右に偏り
豆ができたり浮腫んだり

さらに
女の右脚は感情的
時に重力にまかせて踏みつけ
遥か宇宙の彼方まで蹴り飛ばしたい
災禍の数々

上半身と
その持ち物の重さに耐え
通勤電車の移動に付き合い
誰に要求されるでもない
最低限の脚という造形への躾
ああ、日々繰り広げられるナデシコリーグ

どうかあなたの痛めた右脚に
癒しと安らぎを!

 

| 詩作 | 23:16 | comments(4) | - | pookmark |
餘寒

 



いっぴきの猫が暗闇に紛れて

工事用の足場を渡ってゆくのを

誰も見ていない

電車を待つ駅のホームは

明るすぎて



帰宅すれば

食器棚は不安でささやき合い

本棚は怒りでわなななき

椅子の上はがくがく



一足しかないスニーカーを洗いながら

遠くのサイレンが小窓から忍び込み

深夜の浴室に

いつまでも細くたなびく


 

| 詩作 | 23:54 | comments(5) | - | pookmark |
高架下

 



雨の日も晴れの日も

そこは仄暗く

境界線のように

駅とむこうをわけている

その日

春雨の朝

汚れた布を被せた

移動式の荷物はなく

横たわるひとの姿もなく

ただ壊れた目覚まし時計が

置いてあった

 

| 詩作 | 23:36 | comments(0) | - | pookmark |
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