「版画でごはん」なんて大それたことを掲げていますが、
やはりこれは大それたことなのだと思います。(´Д`;)
しかも私がやっているように、作家が自らネットで作品を売るということは、画廊(主に企画で展覧会をするような画廊)にそっぽを向かれるということです。
画廊の立場になって考えればまあ当然のことで、囲っている作家にネットで安く売られたらたまったものではありません。
でもちょっと考えてみたい。(゜Д゜)
どれも画廊側の都合、売り手側の都合です。
うちの画廊の取り扱い作家だから、あっちの画廊ではちょっと…。なんて縛りもざらにあることでしょう。
実際、キラ星のごとく活躍中の作家さんならそれだけで食べてゆくこともできるでしょうが、「○○画廊取り扱い」程度でどうなのでしょうか?
それで満足できるならそれは幸せなことかもしれませんが、作家が調子の良いときだけチヤホヤされても仕方ないし、もちろん老後は誰も保証してくれない。
ましてずっと作家をやってきたからといって、誰もが運良くいつか「先生」の職にありつけるわけではありません。
もちろん自分の制作を思う存分続けることが出来ることが理想だけれど、作家も最初から諦めないで、ここいらでちょっと経営の勉強をするなりして「自立すること」を考えてみても良いのではないだろうか?
もちろんネットショップやYouTubeがその最終形だとは思わないけれど、作家が主体の何か新しい方法があるのではないだろうか?
それにあまりに制作ばかりやっていると意外に気がつかないけれど、「画廊」というところに行ったことのある人が世の中にどれだけいるのか?(汗)
もしかするととんでもなく小さな針の穴に、一生懸命糸を通そうとしているのかもしれない。
なんて、たまには理想を熱く語ってみたりする。(ノ∀`)
かく言う自分はいろいろな意味で家族に負担をかけています。
もうそろそろ版画とは違うところでもう一度社会に出て、サラリーを稼がなければいけない立場になるかもしれません。
どこまで「版画でごはん」を掲げてゆけるかわからないけれど、行ける所まで行ってきます。(*´∀`*)
そして万が一くじけたとしても、何度でも復活します。(笑)
↑写真は「ボローニャ国際絵本原画展」に出品する作品。
すぐ帰ってきてしまうかもしれないけれど、作品たちはイタリアまで行ってきます♪(*´ー`)
BOLOGNA FIERA DEL LIBRO PER RAGAZZI
ネットショップ『版画の森』